【インタビュー：＋IPPO PROJECT】ドネーションバザーに込める想い

スタイリストの井伊百合子さん、フリーPRの枝比呂子さん、ファッションプラットフォーム「THE SHE」ディレクターで編集者の渡部かおりさんが主催する「+IPPO PROJECT」。8回目となるドネーションバザーが、オンラインで11月2日（土）、POP UPで11月9日（土）から開催されます。

＋IPPO PROJECTでは、“ファッションの持つポジティブな力を、さまざまな形で社会問題につなげる活動”として、2021年から約半年に1回、ドネーションバザーを開催し、一部の必要経費を除くすべての売上をゆずりはに寄付してくださっています。

今回は、2024年3月に行われた7回目のバザーの様子と、渡部かおりさんにお伺いしたプロジェクトへの想いをご紹介します。

（インタビュー内容は2024年3月に実施したものです）

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2024年3月。まだまだ肌寒い空の下、渋谷区神宮前のヘアサロン「TWIGGY.」のギャラリースペースは、ドネーションバザーに参加するたくさんの人でにぎわっていました。

会場には、こどもから大人の服まで、色とりどりの洋服が並びます。

バザーに集まる洋服や雑貨は、ファッション関係者の方々が寄付してくださったもの。個性的なデザインや上質な素材など、チャリティーなど関係なくとも思わず手に取りたくなる「かわいい」「素敵」があふれていました。

「伊豆から来てくださる方もいるんですよ」と語るのは、+IPPO PROJECTの渡部かおりさん。このバザーをきっかけに、定期的に顔を合わせるようになった人もいるそうです。

チャリティーバザーを開催するきっかけの一つには、コロナ禍があったといいます。初回のバザーを実施した2021年当初は、オンラインショップを組み合わせた形式での開催となりました。

「私にとって、ファッションは人生に必要不可欠なもの。でも、コロナ禍という有事の中で、いったいファッションには何ができるんだろう？と考えていました。ファッションと社会課題をなんらかの形でつなげられるといいなと思いました。

ゆずりはの活動領域とファッションって、ちょっと遠すぎるかな、という思いもありました。でも、ゆずりはの亜美さんから『遠いからこそいい』という言葉ももらって。ファッションがもたらす“かっこいい”、“かわいい”というポジティブな気持ちをきっかけに、ゆずりはの活動について知ってもらえたら良いなと思うようになりました。」

衣服に関する社会貢献活動というと、物品寄付として集めた衣類をそのまま寄付する企画も多くありますが、＋IPPO PROJECTではバザーの売り上げ金を寄付するという形を選んでいます。

「ユーズド品を送って『ここから選んでね』ということにしたくなかったんです。自分の意志で選べるという体験を大切にしたい想いがありました。また、亜美さんのお話を聞いて、衣服以外にもたくさんお金を必要とする場面があるんだなと感じて、だったらいろんな用途に使える寄付金としてお渡しするほうが良いかなと思いました。」

これまでにもチャリティー企画に参加したことはあったという渡部さんですが、自らが主催となったのは＋IPPO PROJECTが初めてだそうです。
ファッション業界で活躍する傍ら、半年というスパンでバザーを継続しています。